超音波式を用いる変位センサについて

超音波式を用いる変位センサについて

変位センサは対象の様々な変化や状態を詳細に検出することができるものですが、その効果は方式によって異なるため最適なものを使用することを心がけなければなりません。
その中でも比較的広く用いられているものの中に、超音波式のものがあります。
これは超音波を対象に照射し、その反射を測定することで物質の状態や変化を検知するものとなっており、手軽に正確な情報を得ることができるのがポイントとなっています。
超音波を利用して状態を検知する仕組みは自然界では蝙蝠がこの仕組みを利用している事は有名ですが、非常に身近な技術となっていると言うメリットがあります。
その他の変位センサ方式に比べ非常に単純な構成で実現できるのがポイントであり、価格も安価なことから導入しやすいのが特徴です。
ただし超音波は様々な外的な影響を受けやすいと言うデメリットもあり、使用する環境を限定することが求められるため、この点は注意をすることが必要です。

変位センサの魅力になるのがレーザフォーカス測定

土地や家屋の面積を測量したり、金属の体積・含有量を詳細に知るのに使われるのがレーザー変位センサです。
以前は赤外線を用いて同じ作業を実施していましたが、この場合は外気温の影響を受けるため詳細な数値を得ることができませんでした。
1990年代後半からは変位センサが活用されるようになり、今では研究所や大学の施設でも積極的に用いられえるようになっています。
この装置は利便性が高く、使い方もアイデア次第で様変わりをするのがポイントです。
簡単に魅力を見ていくと、レーザフォーカスによる可視光線の能力の高さが際立っていることがわかりました。
レーザフォーカスはあらゆる物体を透過することができ、これによって対象物の体積から劣化具合を目に見える形にすることが可能です。
変位センサは今まで対応ができなかった土地の測定にも力を発揮しており、セスナ機などの航空機に変位センサを取り付けて上空から詳細なデータを得ることもできます。

著者:石川亀雄

筆者プロフィール

長崎県佐世保市生まれ。
変位センサを取り扱う仕事をしています。
ここでは原理や選び方をご紹介します。